中学生に内航海運授業開催
2022/10/06 船員ドリーム
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内航船の世界に飛び込んでみませんか?
このたび中国地区内航船員対策協議会と山口県内航海運組合、中国運輸局山口運輸支局が協働して、山口県周南市立鹿野中学校と鼓南中学校の生徒を対象に、座学と徳山港内体験クルーズを実施しました。
この取り組みは、海上から周南コンビナートやそれを支える内航海運を見学・体験することにより、その重要性を肌で感じ、将来の職業選択の候補に「内航船員」を加えていただくことを目的に実施したものです。
まずは座ってお勉強
山口県内航海運組合の井上講師より、開港100年の節目を迎える徳山下松港の歴史に触れながら、コンビナートの集積地である地域の役割、内航海運がどのように暮らしの中で役立っているのか、そして、そこに働く内航船員の役割など、中学生にも分かりやすく、噛み砕いた講義をされていたのが印象的でした。
講義終了後は、小型フェリーを借り上げて徳山港内をクルージング。
船内から見える内航船や工場をそれぞれ講師が分担して解説し、特に中山間地の中学校から参加した生徒は普段見たり触れたりすることのない海運の世界に目を輝かせており、また当日の様子は地元テレビ局で放映されるなど、大変良い取り組みとなりました。
この中から一人でも「船員」の道を選んでくれることを期待しています。
船員労働ハンドブックが発行されました
2022/09/29 15:14:56 お知らせ
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是非とも一人一冊!

先般「海事産業強化法」が可決・成立しその一環で「船員法」も改正されました。
陸上産業で働く人はその最低基準が「労働基準法」で決められますが、船員さんは出港すれば陸上と離れ、住む場所と働く場所が同じ、しかも、船は昼夜を問わず走り続けるという特殊性から「労働基準法」ではなく「船員法」やその他の関係法令によって規制されています。
やるじゃん!国交省海事局!
法律が変わると、国の機関は色々な方法を使って広報につとめます。ま、当たり前っちゃ当たり前です。
ただ、今回の船員法改正の告知・広報に関しては、従来よりかなり力を注いで頂いていると感じています。(もともと「中の人」だった私がそう感じます)
特に今回リリースされた「船員労働ハンドブック」は、今回の法改正の内容だけでなく、「イロハのイ」からかなり噛み砕いて書いてあり、船員法の基礎知識がなくても、大まかなことが理解できるものとなっているように感じます。
ぶっちゃけ、「船員法」って難解なんですが
一般的に、「簡単な事を難しく」するより「難しいことを簡単に」するのは大変骨が折れる作業ですが、このハンドブックは基本的なエッセンス部分はほぼ網羅されていて、私としては船主さん、船員さん、もっと言えばオペさんも荷主さんもしっかり読み込んでいただければ、より理解が進むんではないかと思います。
役所が作るととかく「あれもこれも」と詰め込みがちになりますが、このハンドブックはよくできていると思います。お勧めです。
ダウンロードできるようにしておきましたので、ご一読下さい。
走錨リスク判定システム「錨ing」バージョンアップ
2022/09/15 14:38:53 お知らせ
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イカリングが一層美味しくなりました(笑)
食べる「イカリング」ではないことは説明しなくてもいいと思うのですが(笑)、昨年、独立行政法人海上技術研究所が無償でリリースした走錨リスク判定システム(錨ing)がバージョンアップしてリリースされました。またも無償!(太っ腹)
(以下、海技研メールのコピーです)
☆走錨リスク判定システム(錨ing)とは?
走錨リスク判定システム(錨ing)はユーザーである船長や船員が、船舶、錨泊候補地、気象・海象等のデータを入力することにより、自船の走錨リスクを高中低の3段階で判定することができるシステムです。
船長や船員はこのリスク情報を参考にして、自船の適切な錨泊事故防止対策の選択ができます。
オフラインで利用できるPC版とオンラインで利用するWEBアプリ版があります。
いずれも無償でご利用・ダウンロードできます。
で、この度、
□初期設定で選択できる船が増えました。
□風向や波向を確認する画面を追加しました。
□双錨泊における開き角を設定できるようになりました。
□これまでの検証を踏まえ走錨リスクの閾値が変更されました。
ってことです。
リリースのお知らせはこちら。ダウンロードはこちらから
ソフトウエアの
ダウンロードはこちらから!ギョギョギョっとさかなクンも登場してます、
オンラインで使うWEB版は
こちらから!これから台風シーズン本番。せっかくのシステム、上手く活用して走錨事故の予防に役立てましょう!!
ちなみに英語版も用意されているようなので、内航船に限らずご活用下さい。
青年部委員会風景
委員長はビーサン(笑)

ここ最近は、コロナ禍のなかで活動も思うに任せず、悩ましい日々が続いていた青年部ですが、10月には広島で開催する全国交流会のホスト役を控えていることもあって、最近では定期的に開催しています。
ビーチサンダルにTシャツ、短パンといういで立ちで、会議室ではなく、リゾートホテルのビーチにマッチするスタイルなのが古中青年部長!!
自社の船が広島近傍のドックに入っているらしいですが、本人曰く、「さっき、錆打ち後にシャワー浴びてきたから・・」っていうのが理由だそうです。(笑)
10月の全国交流会は絶賛調整中です。近々アナウンスしますので、お楽しみに♪
労務管理責任者講習を受けよう!
2022/08/02 09:46:58 お知らせ
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労務管理責任者講習って?
今年の春、「海事産業強化法」ってのが施行されたんですが、実はこんな名前の法律は世の中になくって、正式には「海事産業の基盤強化のための海上運送法等の一部を改正する法律」(令和3年法律第43号)っていう長大な名称なもので、略称「海事産業強化法」と言っています。
この法律は、もちろんそれ自体も「法律」なんですが、関連する法律を一括で改正するために作られたもので、内航海運業界で特に「船員法」や「船員職業安定法」あるいは「内航海運業法」の改正が大きく影響するものです。
特に一番関心が高いのが船員法改正
船員法はその名のとおり「船員さん」の労働時間、安全衛生、船内規律、船長や海員の責務など、大変特殊な法体系になっていて、かつ難解、しかも膨大な通達が出されていて、なおかつ時代とともに変化するという、実に厄介な(と言ったら叱られる?)法律なのです。
今回の船員法改正は、ものすごく簡単に一言でいえば、「今まで曖昧だったところをはっきりさせる」「(陸上産業の)働き方改革に遅れをとるとと、益々船員不足になるので、船員職業を選択してもらうようめざす」ってとこでしょうか。
そのため、国土交通省海事局では様々な資料提供や説明会を開催して周知に努めていますが、それでも浸透・定着するのにはまだまだ時間がかかるんだと思います。
詳しくは
国土交通省海事局のホームページに詳しく載ってますので参考にしていただければと思いますが、今後の船員労務の実務を行う上で求められるのが「船員労務管理責任者」なのです。
労務管理責任者は知識の習得が必要
船員法で、労務管理責任者は知識の習得が求められていますが、自習してそうおいそれと理解するのもなかなか困難です。
そのため国交省では、内航総連に委託して「講習会」を全国で開催しています。
ご当地広島では、令和4年9月9日に開催予定となっていて、組合員には優先枠が設けられていますので、受講をお勧めします。
内航総連特設サイトこの講習を受講しなければ「労務管理責任者」になれないという性格のものではありませんが、正しい理解を進めておくことが、他産業や他社との差別化を勝ち得ることになると思います。お勧めします。