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ご安航をお祈りいたします!!

2020/10/20 15:02:01  行事・イベント

祝!新造船建造!

中海連の会員さんがこの度新造船を建造され、関係者へ「お披露目」されましたのでお邪魔してきました。
実はこの船、本当は数か月前には竣工し、オーナーさんに引き渡しされていたはずなのですが、昨今のコロナ禍のなか、輸入品の部材が届かず、遅れに遅れ、やっとハレの日を迎えることができたのです。

本来なら「進水式」を盛大に(T_T)

船を建造する工程の中での一大イベントは「進水式」です。
関係者が多数集い、国歌やマーチが流れ、華やかに支綱切断、そして、シャンパンが割られてくす玉の展開とともに、色とりどりの紙吹雪・紙テープが舞い、オーナーによる命名が行われます。
それはそれは華やかなひと時です。
その後レセプションへ移行し、皆の笑顔の中で、お祝いの言葉、新造船の誕生を慶びあうのですが・・・


ところが、昨今のコロナ禍のなか、やむを得ず「密」をさけるために進水式は小規模で、レセプションは中止。
やむを得ないとは言うものの、オーナーさんの心境如何ばかりかと思いを馳せたところです。

そんなこともあって「お披露目式」

オーナーさんからお招きをいただき、訪船させていただきました。

いやー、「素晴らしい」の一言です。
船内居住区はほぼ「マンション」と言っても過言ではありません。床にはフローリングを設え、内装も素晴らしく、当然ながら、各室にはDVD、テレビ、冷蔵庫等、デスク、ベッド。
メスルーム(食堂)にも液晶テレビが用意され、最大限のスペースが確保されています。
空調も、一般的には「セントラル空調」が多いのですが、船尾に個別室外機を用意し、各室ごとの調整ができるなど、クルーのための設備が多くみられました。

ブリッジ(操舵室)には最新の航海機器が備えられ、久々に内航船のブリッジに入った私は浦島太郎状態。
(少しマニアックですが、内航船にECDIS:電子海図システムが備えられているのは初めて見ました)

当日は、オペレーターさんも訪船されており、花束も用意されておられました。
可愛らしい女性から船長に「花束贈呈」が行われ、ガタイの良い、少しコワモテの船長も、満面の笑みで受け取っておられました。

難産の子は健やかに育つ

昔から「難産の子は健やかに育つ」とことわざがあります。
コロナ禍のなか。色々な困難を乗り越えて生まれた本船は、きっと素晴らしい仕事をしてくれると信じています。

まだまだ「コロナ禍」の収束は見えませんし、「製鉄不況」も深刻です。しかし、内航海運業界は人々の暮らしと社会生活を支える「エッセンシャルワーカー(なくてはならない仕事)」なのです。
生産拠点でいくらモノを生産しても、必要としているところに届けなければ、「価値」は生まれません。

久しぶりに内航船に訪れて、一層その思いを強くしました。
本船のご活躍を期待しています。


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