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橋げた注意! ←六管本部交通部より

2020/09/17 15:01:00  お知らせ
2年前の秋、周防大島にかかる「大島大橋」に大型外国船舶がぶつかった事故をご記憶の方も多いと思います。
この事故で、水道管や光ケーブルを損傷し、島民生活に大変な不便を強い、橋梁構造物に損傷を与えたことから長期にわたり橋も通行止めになり、人流・物流に深刻なダメージを与えました。
筆者も緊急輸送対応措置や復旧・復興にかかわっていたので大変よく覚えています。

この原因は、「普通、その航路は通らんよね!(常識的にはクダコ水道だろ!)」という航路選択の誤り、そしてその航海計画にOKを出した船長のヒューマンエラーであることは明らかで、海難審判でも指摘されています。

ところが最近になって、またもや橋げたの高さを超えるマストを有した大型船が同じ航路を通過しようとして、危うく同じ事故が起きるところだったと伝えられています。
事故後、同航路を通過しようとする大型船には、海上保安庁海上交通センターから国際VHFで注意喚起が実施されており、今回は、このシステムが奏功したと言えますが、万一、ワッチの船員がVHFを聞き逃していたりしたら、またもや大事故が起きていたかもわかりません。

内航船の場合、ここまで高いマストを有している船は少ないとはいうものの、同種の橋げた事故は各地でおきており、このたび、第六管区海上保安本部交通部長から依頼文書が寄せられました。

事故は多くの人々を不幸にします。十分の上にも十分な安全措置を講じて、安全運航を!

Bon voyage!

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